本園の教育目標 | 仏教保育の理念に基づき、いのちを活かし、共に生きることのできる子どもたちを育てる 『明るく 正しく 仲よく』 |
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令和6年度重点目標・計画 | *子ども一人一人の良さを見つけ、寄り添った保育を行う *多様な人と関わりを持つ中で、人と関わる楽しさを感じる *身近な環境に親しみ、自然や様々な事象に興味関心を持つ *日々の経験が行事につながるよう、活動の工夫を行う |
評価項目の達成及び 取り組み状況 | ①健康:A ・すすんで戸外へ出て身体を動かすことを好んでいた。 ・手洗い、うがいを進んで行い、健康に留意して過ごせた。 ・季節や気温に応じて衣服の調節ができた。 ・縄跳びや鉄棒など、個々に目標を立て練習に取り組んだ。 ②人間関係:B ・友達の良いところ、苦手なところを受け入れながら上手な距離感で関わろうとする姿が見られた。 ・学年で活動することを増やしたため、クラスの分け隔てなく遊ぶことが出来た。 ・言葉で伝えあい、イメージを共有し、一緒に遊ぶことが出来た。 ・トラブルの際に相手の気持ちに気づくことが難しく保育者の仲介を要する。 ③環境:A ・身近な環境に親しみ、自然と触れ合う中で様々な事象に興味や関心を持つことが出来た。 ・出欠席の人数や時計の数字を見て生活の一部に取り入れた。手紙交換などで字や絵や色に親しみを持ち、積極的に使えた。 ・行事に使用した花や落ち葉など、身近な自然物を使って遊べるような工夫をした。 ④言葉:B ・遊びや生活に必要な言葉の習慣は出来たが、困っていることを伝えるなどマイナスに感じることは言いづらそうにする子が多い。 ・共通の話題について話し合いを進められるようになったが、相手にわかりやすい言葉で伝えることは、人によってはまだ課題が残る。 ・保育者の言葉かけを待ってしまい、自分で考えたり質問することが難しかった。 ⑤表現:A ・歌や踊りなどの表現活動に楽しんで参加したり、折り紙などで作りたいものを保育者に手伝ってもらい、楽しむことができた。 ・運動会や発表会などの表現活動に親しみを持って取り組むことが出来た。 ⑥インクルーシブな取り組み:A ・課題がはっきりしている子に対しては、手を貸したり受け入れる姿が見られたが、中には特別な援助をうらやましがる様子が見られた。 ・国籍、年齢問わず遊ぶことができた。 ・支援が必要な子に対し、手助けをしたり声をかけたり、相手の存在を受け入れて関わることができた。また、そのことによってクラスの仲間意識が深まった。 ➆保護者との連携:A ・ポートフォリオや日々の在り取りを通して、子どもの成長を一緒に見守ることができた。 ・ポートフォリオや個人面談を通して、園での様子を伝えることができ、必要に応じて相談を受けた。 ・保護者の心配ごとや困りごとなどに対し、個別で話を聴き一緒に解決方法を考えるなどの対応をとったが、質問が出る前に事前に伝えられることもあったかもしれない。 |
幼稚園評価の総合的な評価結果と今後の課題 | 【総合的な評価結果】A ・本年も子ども一人一人に寄り添い、安心して過ごせることを心掛け、その子らしさを生かした園生活となるよう環境を整えることが出来た。 ・昨年の課題であった「行事の準備や設定活動の時間的な拘束」については、取り組むための導入を工夫したり、自信をもって楽しめるような内容になるよう心掛けたこともあり、子どもたちが主体的に参加することができた。 ・昨年に引き続き、療育施設との連携は進んでいる。個別の支援だけでなく、保育者が子どもの発達と行動の理解を深めるためのきっかけとなっている。 ・外国籍の子どもが増えたので、園でできる保護者支援と保護者同士で支え合うことをつなげる支援を、今後も心掛ける必要がある。 ・コロナの影響もあり、「わが子の成長と課題」と「周りの子の成長と課題」の理解や折り合いが、不安につながる保護者の様子が見られる。今後も保護者の不安に寄り添いながら、「子どもの成長」と「子どもたちの成長」を伝える方法を検討していきたい。 ・様々な保育クラスが設置され、異年齢の理解は必須である。園に関わっている子ども、保護者が自分らしく、自信をもって過ごせるような保育環境を整えていく。そのためにも保育者間での情報共有を大切に、園全体で子ども一人一人を見守る体制を整えていく。 |
学校関係者評価委員会の評価 | ・子ども一人一人の発達や興味に応じた保育が実践されており、安心して過ごせる環境作りのための努力が見られる。施設設備の安全、子どもたちの創造性を引き出す自然環境にも配慮されている。それらがよき方向に活かされるよう、保育者のより一層の研鑽に期待したい。 ・東京都事業「すくわくプログラム」の導入によって、特別活動講師との連携が深まっている。そのことで、活動が日常に浸透し、子どもたちが主体的に参加したいと思う気持ちにつながっていると思われる。 ・今後、近隣小学校の取り組みに協力したり幼児施設と懇親を深める活動が予定されている。多様な人と関わることで、子どもたちや保護者が「社会と関わること」を楽しむことができるだろう。しかし、難しさにぶつかることも予測される。乗り越える経験が出来るよう、幼稚園が地域のセンター的な役割を担ってほしいと思う。 |